45歳以下の議員で構成される自民党の青年局は、かつて安倍前総理や麻生元総理も局長をつとめた若手議員の登竜門と呼ばれています。私はここで国際部長や団体部長をつとめ、現在は第52代青年局長を拝命しています。
青年局の役割のひとつが「党内野党」です。たとえば自民党はベテラン議員が大半を占め世代交代が進んでいないとの批判があります。今から20年近く前に、青年局が中心となって党の新陳代謝を促進するため「比例立候補の73歳定年制」を党に認めさせました。野党に転じた民主党政権時代は憲法改正、拉致問題、尖閣諸島・北方四島等の領土問題などにも積極的に取り組んできました。また、ペーパーレスやリモートワークなどの党内の新たな働き方の旗振り役も務めてきました。
また、青年局の大事な役割は台湾との交流です。日本が台湾と国交断交した時に国際局ではなく当時の海部俊樹青年局長が台湾の正式な外交窓口となりました。政府間交流も制限があるため、以来、自民党青年局が日台外交の主軸となりました。台湾は世界第21位の経済大国であり、また日本のシーレーン上にある台湾海峡の帰趨は日本の命運も左右します。私自身も幾度も訪台し、また自民党の台湾政策検討プロジェクトチームの副委員長を務め、日台友好に努めてきました。
2020年の牧島青年局長の下では、他者への理解を深めるプロジェクトも積極的に行いました。2021年の党大会では手話で党歌を黙唱しました。
産前産後の問題を少しでも我が事として考えるべく、同僚議員とともに二日間の擬似妊婦体験も行い、その経験と様々な勉強会を踏まえて「誰もが安心して子どもを産み育てやすい社会づくり」の提言を発表しました。
自民党のファーストペンギンとして多様性あふれる寛容な社会を実現できるよう、これからも(一般的にみれば若くありませんが議員の中では)若い仲間と批判を恐れず頑張ります。